最も夕日の美しい集落
概要
「冬の季節風ニシ(北風)がまともにあたり、海に面する山々の木々は低く斜面をはうように曲がり、その厳しさを物語っている・・・。」(龍郷町誌より) 町内でも最も冬の季節風にさらされている集落で、かつて海岸沿いの家には、風の強い時は波が打ち寄せてきたそうだ。現在は県道沿いとなっているが、海沿いの家々の一部には風と波をさえぎる石積みの垣を今でも見ることができる。円集落の人々を称して「インチュのチョーベ」というが、これは「円の人はマネ上手」という意味。古くは沖縄・糸満の漁師たちが一夏を円の浜辺で生活していた時に、彼らの網漁を吸収して、円ではフーアミ使い(大網使い)の漁師たちが生まれた。ほかにもイショメガネ(水中メガネ)を古老が改良して漁に使用していたことなどもマネ上手と言われる由縁。現在も3月から4月にかけては「方言名ヒキ(スズメダイ)」の追い込み漁や浜売りが行われるなど、かつて漁が盛んだった頃の生活を垣間見ることが出来る。トゥジュトゥイシ(夫婦石)
