集落の概要
この集落は、手広(てびろ)・根原(ねばる)・加世間(かせけん)の3地区で成り立っています。
手広と根原はもともとサクバ(耕作地)で、徐々に人が移り住みました。加世間は昭和25年から30年にかけて、ムロアジ漁で栄えました。ムロ組合を結成し、当時加世間の住人全員が組合に加入していたそうです。
希望の星学園の近くには、星窪(ホシクボ)と呼ばれるすりばち状の地形があり、隕石が落下した場所だと言われています。その手広海岸の近くにあるのが奇岩群で、シマでは学丸(がくまる)と呼ばれ昔から神高い場所とされています。
昔、薩摩が琉球を占領した時のこと。琉球の王女が島津に嫁に行くことになり、鹿児島へ向かう途中に台風に遭ってことごとく全滅しました。学丸の近くの浜には王族とその家来の遺体や装身具などが流れ着いたので、シマの人々は全て学丸に葬り埋め、それ以来あまり近寄る人はいなくなったそうです。
また、この場所は夜にはケンムンが出て、目をつぶされるという言い伝えがあります。
集落の見どころ
手広海岸
龍郷側から笠利側に向かってのびている海岸で、太平洋側に面している。風がないときは穏やだが、基本的には波が高く海水浴客の姿は少ない。駐車スペース・トイレ・シャワーが用意されている。国内で有数のサーフポイントとして知られており、プロサーファーの国際大会が開催されるなど国内外から注目を浴びている。