
集落の概要
龍郷町の東端に位置し、奄美大島本島の「くびれ」と言われる「赤尾木地峡」を形成していることが地形的な特徴。東海岸と西海岸が、約800mの距離で近接しており、かつて小さな舟で航行するのが至難であった笠利崎とトンパラ岩間の「荒灘」を避けるため、太平洋側から東シナ海側へ舟を渡す「舟越し」の地としての役割を担っていました。この舟を引いた道は「舟引き道」として、現在でもその一部が残っています。

また、赤尾木には先史時代の遺跡群があります。「ウフタ遺跡」と呼ばれる縄文系土器と弥生系土器の重複遺跡で、先史時代から赤尾木には人が住んでいたことをうかがい知ることができます。
そして、赤尾木送受信所の無線塔が集落の風景に特色を与えています。
名誉町民

赤尾木出身の名誉町民、禱苗代(いのりしげしろ)氏は、沖縄県の小学校教師に始まり、上京後、深川東陽小学校長を経て法律を学び、司法官や衆議院議員を歴任しました。
集落の見どころ
赤尾木湾(奄美クレーター)

奄美クレーターは、昭和45年に鹿児島ラサール高校の山口氏を中心とした調査によって、星窪や赤尾木湾の円形地形は隕石落下が原因でできたものと推定され、隕石物質として、金属の玉粒・ニッケル・鉄の破片・微細隕石質・隕石質塊等が発見された。

赤尾木湾は遠浅の海が広がり龍郷町でも有数の海水浴場であり、大変美しい砂浜が広がることで知られている。